メンバープロフィール


 谷  博子(前JNTOソウル事務所長)

 愛媛県松山市出身。生まれは大阪府豊中市で人生前半の多くを大阪で過ごしたため人格的にはバリバリの大阪人であるように思います。父の転勤で富山県や宮城県などにも住みそれぞれの土地に愛着がありますが、出身地を問われるとやはり父の故郷である「松山」と答えています。

 日本政府観光局(JNTO)に勤務し、日本の観光宣伝・訪日外国人旅行者誘致の業務に携わってきました。
 一昨年に定年退職し、現在は企画本部総務部観光情報センターで嘱託として勤務している他、松本大学観光ホスピタリティ学科で非常勤講師を務めています。JNTOでは国際会議等コンベンション誘致の業務が多かったのですが、1992年から97年までの5年間をニューヨーク事務所で、また、2003年から2010年までの7年間をソウル事務所で勤務し、海外での訪日プロモーションの現場も体験しました。ソウルに赴任した2003年はVisit Japan Campaignの初年度でありまた、韓国経済が大きく発展し海外旅行に対する韓国民の関心が高まった時期でしたので日本を訪れる韓国人は5年間で倍増し、温泉や旅館、日本食が大ブームになるなど大きな手ごたえを感じることが出来ました。世界遺産については特にソウル時代に、日本にある世界遺産のPRや、長崎の教会群などの登録に向けてのプロモーションのお手伝いをしました。

 韓国には石窟庵や海印寺など9か所の文化遺産と1か所の自然遺産があり、韓国政府は世界遺産登録の推進に熱心に取り組んでいます。中には開発の手が入りすぎているように思うものもありますが、登録を切掛けに貴重な文化や自然が保護され、地域が発展することはとても良いことだと感じました。日本の文化遺産は11カ所、自然遺産は3カ所ですが、先の長崎・教会群も含め、登録に値する文化・自然遺産がもっと沢山あると思います。特に私の故郷である四国にはまだ世界遺産がないので、いつか八十八カ所霊場と遍路道を世界遺産に登録できればと密かに目論んでいます。


 http://www.jnto.go.jp/jpn/