メンバープロフィール


 多田 稔子(田辺市熊野ツーリスムビューロー)

 平成17年の市町村合併を受け、翌184月に田辺市の5つの観光協会(田辺・龍神・大塔・中辺路・熊野本宮)が構成団体となり設立されました。和歌山県の約4分の1を占める面積となった田辺市には、世界遺産・熊野古道のすべての道の集結点、熊野本宮大社旧社地(大斎原)をはじめ、湯の峰、川湯、渡瀬、龍神といった良質で歴史ある温泉など、規模は小さいながらも世界に通用する観光素材が点在しています。

設立からの4年間は、田辺市全域と周辺市町村を含めた広域的視野に立った質の高い観光情報の発信と、受地のレベルアップが主な業務で「世界に開かれた持続可能な質の高い観光地」を目指して取組んできました。そして、5年目の平成225月、組織を法人化し第2種旅行業登録を獲得しました。プロモーションにより知名度が高まっても、実際に来ていただくには困難な熊野でしたが、これにより、「プロモーション」と「運ぶしくみ」という必要不可欠な両輪が出来上がりました。日本国内だけでなく、外国からの個人旅行者にも対応できる着地型旅行業を目指し、鋭意努力しています。

熊野古道と同様、道の世界遺産として登録されているもうひとつの巡礼道があります。200810月、サンティアゴ巡礼道を有するスペインのサンティアゴ・デ・コンポステラの観光局と、巡礼の道の共同プロモーションを始めました。共通のパンフレットを作成し、互いに相乗効果を高めています。このように、小さな田舎まちながら世界に開かれた観光地づくりに取組んでいるところです。


 http://www.tb-kumano.jp/