メンバープロフィール


 澤田 利彦(松蔭大学観光文化学部長)

 S19年生まれの兵庫県芦屋の下町育ち。S41年に日本政府観光局(JNTO)に入社。入社早々の1967年を国連が「観光は平和へのパスポート」の標語の下に「国際観光年」と指定。これを記念するため計57の多彩な行事が運輸省観光局の肝いりで企画、実行されたが、ラッキーにもこの記念行事の担当がJNTOでの初仕事。以後、20代でニューヨーク、30代でシドニー、40代でシカゴに計12年駐在し、日本の公的観光宣伝の現場を体験。シカゴ時代に歴史街道の井戸さんと出会い、フアンの一人に。H15年に退職するまで海外宣伝部長、コンベンション海外誘致部長、理事を歴任。

H158~10月家内と二人で小型車での車中泊を続けながら、一般道のみを使って宗谷岬から佐多岬まで日本を一周。長年行きもしないで海外の人にぬけぬけとお薦めししてきた古い街並の残る町や村々を自分の目で確かめる。日本が豊かな山林に恵まれた国であることを再認識。一方、折角の古い街並に雰囲気をぶちこわす看板や電線、味も素っ気もない改築された家や建物が散見される様は悲しかった。今の日本の街並は、望遠レンズの被写体としては第一級だけど、広角レンズの被写体としてはつらいものがある。連絡会議が保存だけでなく修復への第一歩につながることを期待したい。

 H21年より松蔭大学観光文化学部長を務める。大学では国際観光論、観光マーケティング論、メディア論などを開講。