メンバープロフィール


 小松勇二郎(和歌山県観光ガイド専門員 紀州語り部)

 プロフィール

  1948年 和歌山県田辺市中辺路町出身
  1967年 和歌山県立田辺高校卒業
  1974年 京都産業大学理学部物理学科卒業
  1974年~1995年 京都大学工学部建築学科勤務 建築環境調整学講座技官
 日本建築学会会員・日本コンクリート工学協会会員

  1995年~故郷にUターン
     このあと、京都教育大学、平安女学院大学講師を務める
          語り部活動を始め現在も実践中
  2001 語り部名人として紀の人賞受賞
  2004年 和歌山県長期観光事業計画検討委員
 2006年 環境省 南紀熊野地区工コツーリズム推進事業策定委員

 2009年~現在 中辺路町観光協会会長

 活動紹介

 1995"故郷の申辺路町にUターン。コンクリートの専門家でしたが、一方ではコンクリートで固められ人間のためだけに作られた都会の環境に対して、常に疑問を抱いていました。“阪神淡路大震災”をきっかけに、自らの生活環境を思い切って変える決心をし、この年コンクリ一トの専門家をやめ、山の中の故郷に腰を落ち着けました。1999年南紀熊野体験博を機にボランティアガイドに応募。語り部としてのスタートとなりました。
 Uターン後も大学で生活環環学・構造力学・材料学といった分野を教えていたので、建築材料の生産現揚や山村の生活環境を実際に見てもらいたくて、学生を再三“中辺路”に呼び、授業を行いました。
 夫婦で訪れる多くの方々に歴史・伝承・風俗習慣、自然の話をしながら熊野のよさを紹介しはじめて早13年。当初の目標「自給自足の一農家」の夢はなかなか実現しそうにありません。

 語り部とおもてなし

  語り部は客人をもてなす立場ですが「おもてなし」しているというふうに意識したことはありません。逆にお客様から「もてなしていただいている」「あるいは古道で一緒に遊んでいる」ような感覚で、常に感謝しながら古道を案内させていただいております。
語り部として最小限のテクニックは必要と思っています。多人数のお客様を案内するときは、人によって興味を抱く対象が異なるので、話をいろいろなジャンルに及ぶように工夫したり、一方的に語るのではなく、お客様同士の会話がはずむよう司会者的な役割りをさせていただいたりします。
  熊野古道の大きな魅力は、やはり「自然」であると思います。岩盤を貫く自然木の根の強さや生命力を感じてもらい、連面と続く山々にはいったいどれほどの種類と数の植物・動物・微生物が生きているのだろうと思いを馳せていただきたい。
 「広大な命の絨毯の上に自分もまたその一部として居る」感覚を味わってもらえたら、いっそう神秘的な感動を受けていただけると思います。
 皆様と熊野の山のなかでお会いできることを楽しみにしています。

http://blog.murablo.jp/kumano20091126/